本校には校内にプール設備がないため、近隣のスポーツ施設(コナミスポーツクラブ)に水泳の授業実習を業務委託しています。また、実習の最終回には、水難事故から命を守る特別講習も行われます。
今回はコナミスポーツから専門の講師の方をお招きし、万が一の水害や水難事故から命を守るための事前学習に取り組みました。
始めに、どのような場所や状況で水の事故が発生しやすいのか、具体的なデータをもとに学びました。水難事故と言っても、行動によって危険な場所は異なります。特に、普段着のまま出かけることの多い「川遊び」の最中に事故が多く発生しているという現実に、生徒たちは真剣な表情で耳を傾けていました。

また、年齢別の事故件数に目を向けると、実は子どもよりも「大人」の事故の方が多いという意外な事実も明らかになりました。この背景には、大人の世代がこれまで体系的な水難講習を受ける機会が少なかったという傾向も影響しているようです。
こうした現状を踏まえ、講習の核心である「身を守る行動」と「やってはいけない行動」について、それぞれの理由と合わせて深く学びました。講師の方の話をただ聞くだけでなく、大切なポイントを逃さないよう熱心にメモを取っている姿がとても印象的でした。

水の中に落ちてしまったとき、最も生存確率を上げる行動は「浮いて待つ」ことです。救助隊が現場に到着するまでには、全国平均でおよそ7分かかります。その7分間を生き延びるために、ペットボトルやボール、リュックサックなど、私たちの身近にあるものが優秀な「浮き具」に変身することを教えていただきました。さらに、実際に体力を消耗せずに浮き続けるための正しい姿勢についても、具体的なコツを教わりました。
万が一、誰かが溺れているのを発見した際は、慌てて飛び込まずに「119番」へ連絡します。なぜ警察(110番)や海上保安庁(118番)ではなく119番なのか、その救助体制の理由についても納得のいく説明があり、いざという時の判断力が養われました。
最後は、参加者からの疑問に答える質疑応答が行われ、一人ひとりが水辺の安全に対する意識をさらに深めて講習は締めくくられました。今回の事前学習で得た知識を来週の実践練習に繋げて欲しいと思います。

