先日(4/6)に行われた開校式の様子や、それに先立って行われた校長インタビューが、4/7に名古屋テレビ放送の「どですか+」で放送されました。
全国でも初めて作られた「工科高校の附属中学校」として、注目の高さが感じられます。
1期生の皆さんとともに作り上げる学校文化がどのようなものとなるか、今から楽しみがつきません。
放送はこちらでご覧いただけます。
先日(4/6)に行われた開校式の様子や、それに先立って行われた校長インタビューが、4/7に名古屋テレビ放送の「どですか+」で放送されました。
全国でも初めて作られた「工科高校の附属中学校」として、注目の高さが感じられます。
1期生の皆さんとともに作り上げる学校文化がどのようなものとなるか、今から楽しみがつきません。
放送はこちらでご覧いただけます。
4/6に開校式・入学式
4/7に始業式・対面式
を終えて、とうとう本日から本格的に中学校生活が始まりました。
今日は
〇学校生活オリエンテーションとして、給食や校外学習・日々の生活についての説明を聞く
〇学級の係を決める
〇校内を歩いて様々な教室の場所を確認する
という一日を過ごしていました。

学級の係を決めています。始めは先生が主導ですが、少しずつ生徒の皆さんの自治活動に移行していきます。

校内散策の様子です。これまでも学校見学などの機会でみたところもありながらも、改めて学校の広さや施設に圧倒されていました。

慣れてきたら、迷わずに校内を歩けるようになるのかな。

愛知県立愛知総合工科高等学校附属中学校(愛総中)がいよいよ開校します。これまで各教科の準備員たちの思いをお届けしてきましたが、今回は開校準備員会の締めくくりとして行われた座談会の様子をレポートします。
これまでのインタビューと同じようにK3さんが問いを投げかけ、14名の準備員全員でこの1年間の歩みと開校への決意を語り合いました。
1 「チーム」で向き合う、新しい義務教育の形
ーーこの1年間の準備期間、皆さんは多様な背景を持つ先生方と議論を重ねてきました。自分たちの「常識」が揺さぶられるような経験はありましたか?

Kさん(国語):「教員の世界は狭い」とよく言われますが、その言葉の意味を痛感しました。他地区の先生と話すだけでも、自分の学校や地区の持っている常識が通用しない。そういうものがあるんだとまず知れたことが、すごく刺激を受けた一年でした。

K2さん(理科):探究という言葉一つとっても、人や学校によって捉え方や定義が変わってくる。言葉の定義を一個一個丁寧に揃えていくことが、チームとして機能するために必要不可欠な過程だったと改めて再認識しました。

Nさん(理科):私は高校に10年勤めていますが、それでも高校のことを実はよく知らなかったのだと気づかされました。中高が連携する中で、自分が取り組む業務は「誰が誰向けに、何のために」あるのかを改めて問い直す、非常に充実した時間になりました。

Dさん(美術):私は毎週の準備員会が待ち遠しかったです。他地区の先生や高校の先生から、自分の知らない知識を聞けるのが非常に新鮮でした。一つのものを築き上げていく過程で、それぞれのキャラクターを尊重する他者理解やチームワークが非常に大切なんだと改めて感じましたし、この経験は今後の人生においても大きな財産になると確信しています。

Sさん(高校数学):中学校の先生方とこうしてお仕事をするのは初めての経験でした。中心となって活躍される皆さんの姿を見ていると、こうした中学校生活を経て高校へやってくる生徒たちを、より一層大切に預からなければならないという思いが強まりました。また、教育理念に対する理解を揃えていく研修などを通じて、バラバラだった意識が一つにまとまっていくチームの力を肌で感じることができました。
2 「自律・自主・好奇心」を自分の中心に置いて語る
ーー愛総中が掲げる「自律・自主・好奇心」という理念。これを単なるスローガンにせず、自分たちの言葉にするために、どのような対話がありましたか?

Sさん(社会):いろいろ決めなきゃいけないことがある中で、もう一回「自律・自主・好奇心」に立ち返って考えてみよう、何を大事にしていこう、という話し合いの時間を取ったのはすごく意味がありました。ブレちゃいけない部分をちゃんと共有することが、何かを作り上げるチームとして大事だと感じました。
ONさん(主担当):皆さんと対話を重ねる中で、「いい中学校を作ろう! それが愛知総合工科高校の敷地内で工学的な彩りを得ることで、さらにいい学校になるようにしたい」というように、自分自身の意識も大きく変わっていきました。
3 「トライアンドエラー」を許容するチームへ
ーー準備活動を通じて、皆さんの仕事に対するマインドセットにも変化があったようですね。

Tさん(中学数学):この1年を通して好きになったのは「トライアンドエラー」という言葉です。自分にとっては壮大な挑戦であっても、実際にやってみて、違った時に軌道修正する。「失敗が悪いことではない」というマインドが、教員人生の中で大事なものになりました。

Mさん(技術):私は本来、決められたことを着実にやるタイプでしたが、愛総中の準備を通じて新しいことに挑戦することへの抵抗感がなくなりました。この「ワクワクが成長を生むんだよ」という感覚を、生徒たちにもぜひ体感してほしいです。

Bさん(音楽):同じ方向にベクトルが向いた時のパワーを1年間感じさせてもらいました。目標が遠くに見えていても、実は目の前のことを丁寧に一個一個積み上げていくんだな、ということを本当に感じ取りました。
4 「心を動かす」教育の価値を再発見する
ーー教員が生徒に提供する価値は、単なる知識の伝達ではありません。何かを体験させたり伝えたりすることで、生徒の「心を動かす」ことができることは、すごく価値のあることだと私は考えています。AIの進化や情報の氾濫の中で、あえて人間が介在する「教育」の価値について、皆さんはどう考えていますか?

Gさん(保健体育):自分の授業によって、誰かの心がほんの少しでも動き、変わるきっかけになる。それは究極の自己満足かもしれませんが、お金に代えられない大事なことだと、話を聞いて改めて考えさせられました。

Jさん(英語):誰かが一生懸命やっている姿に共鳴し、そこに価値を送るようにすること。この準備員会というチームが一致団結して物事を作り上げていく、温かい雰囲気の中で仕事に対する考え方も大きく変わりました。
5 「自律した学習者」としての背中を見せる
ーー生徒たちに「自律した学習者」になってほしいと願うとき、私たち教員はどうあるべきでしょうか。

Aさん(家庭科) :ここで皆さんの多様な価値観に触れ、「ああ、こういう考え方もあるんだな」と素直に受け止めながら解釈して、吸収していく楽しさを知りました。生徒たちの自律性、自主性を育むためには、まず私たち自身が新しいことに踏み出す覚悟を持ち、同時に失敗が許される雰囲気を醸成することが不可欠だと、身をもって実感しました。
ーー「学ぶことを続ける」一人の学習者でありたいですね。この愛総中は、教員も生徒も、道の草をかき分けて進んでいくような、そんな新鮮な驚きに満ちた場所になるはずです。
6 未来の愛総中生へ ~星が丘で待っています~
ーーいよいよ4月の開校、入学式を迎えます。最後に、未来の生徒たちへメッセージをお願いします。
ONさん:1年前、ここに集まった14人は、自らの意志ではなく、何かに誘われて、偶然ここに居合わせた集まりだったかもしれません。しかし、1年経った今、私たちは折に触れて「自律・自主・好奇心」について話し合い、そのたびに自分を主語にして、何をすべきか、どうあるべきか模索してきました。だからこそ、今では、「自分たちが作った学校だぞ」と、自信を持って言える準備を積み重ねることができました。
愛総中は、単に設備が整った学校ではありません。生徒一人ひとりの「好奇心」を大切にし、失敗を恐れずに自分の人生を自らの意志で決定していける「自律した学習者」を育むための、最高の場所です。 「来れば、来たくなる」。皆さんの「心のエンジン」を駆動させる毎日が、いよいよ始まります。

2026年4月に開校を迎える愛知県立愛知総合工科高校附属中学校(愛称:愛総中)に新しく作られた創宙(そうちゅう)ホールにて、3月10日、「心のエンジンを駆動させるプログラム」と題して、パネルディスカッションと音楽アーティストによる生ライブを開催しました。一般財団法人三菱みらい育成財団助成事業のご支援をいただき開催したこのプログラム。宇宙開発の最前線を走るプロジェクトマネージャーと、自らの表現を追求し続ける音楽アーティストをお招きして、一見異なる分野の両者が、対話を通じて、夢へと向かう本校高校生と教職員の背中を押す場を生みだしました。
今回は、パネリスト3名それぞれの言葉に焦点を当て、愛総中が大切にする「自律・自主・好奇心」が、それぞれのご経験の中でどのように体現されていたかを詳しくお伝えします
1 本物と出会い、「好奇心」の種を見つける


愛総中の学びの核となるのは、「好奇心(知りたい・やってみたいと思うこと)」です。今回のプログラムでは、三菱重工業株式会社で次期基幹ロケット「H3」の開発・運用を率いるプロジェクトマネージャーの佐藤晃浩氏と、地元・愛知県出身のピアノロックバンド「Qaijff(クアイフ)」の内田旭彦氏、森彩乃氏が登壇しました。
ロケットエンジニアとミュージシャン。一見、対極にあるような職業ですが、自らの「好き」を突き詰め、未知の領域を切り拓いてきたという点が共通しています。こうした第一線で活躍する「本物」との対話は、生徒たちが自分の内側にあるワクワクする気持ち、すなわち「好きの種」を見つけるための強力な刺激となります。本校が大切にする「科学技術」や「ものづくり」を通じた探究学習は、まさにこうした本物への好奇心からスタートするのです。
2 佐藤晃浩氏: 「自分との契約」が生む、確実性への執念

佐藤晃浩氏は、国産ロケット「H-IIA」「H-IIB」の設計・開発を経て、現在は「H3」の全体設計を率いる、まさに日本の宇宙開発のキーマンです。佐藤氏は、ロケット打ち上げという「一発勝負」の過酷な世界を、単なるものづくりではなく「人工衛星を約束した精度で届ける輸送サービス」と定義しています。
打ち上げのタイミングは、気象条件や衛星の軌道によって「1日でたった1秒」しかない場合もあります。その瞬間に向けて、佐藤氏は凄まじい執念を持って「確実性」を追求してきました。特に、打ち上げ失敗という大きな挫折を経験した際、佐藤氏を支えたのは「自分との契約」という考え方でした。
「自分が叶えたい目標と自分は契約をしているんだ。過去の自分を否定しないためにも、その契約(約束)をちゃんと守らなきゃいけない」
佐藤氏は、原因究明のために「毎日寝る前に頭の中でデータを整理し、初夢もそれだった」というほど思考を巡らせたと言います。そこにあるのは、誰かに言われたからやるのではなく、自ら定めた目標に対して誠実であり続ける、プロフェッショナルとしての強烈な「自律」の姿でした。
3 内田旭彦氏: 失敗を「成功へのプロセス」に変える圧倒的な熱量

Qaijffのリーダーである内田旭彦氏は、名古屋グランパスの公式サポートソングを10年以上手がけるなど、音楽を通じて多くの人々の心を動かしてきました。内田氏の人生は、自らの決断で道を切り拓いてきた「自主」の精神に溢れています。
かつては名古屋グランパスのユースチームに所属する有望なサッカー選手でしたが、高校2年生の時、自ら退団を決め、音楽の道へと転換しました。この「自分で決める」という経験が、彼の揺るぎない軸となっています。
「自分の中には失敗という結果はあまりなくて、仮に失敗したとしても、それは後に成功するための必要なプロセスだったって毎回思っている」
内田氏は、1つの楽曲を完成させるために30パターンもの音源を作るなど、圧倒的な熱量を持って制作に臨みます。
「圧倒的に人より違う熱量とかエネルギーがあれば、なんとかなるんじゃないかな、人生は」
「圧倒的であること」が夢を叶える確率を高め、不確実な未来において自分を助けてくれる武器になると、迷いなく語る姿が印象的でした。
4 森彩乃氏: 「ワクワク」の感性を見つめ、人生を豊かに彩る

ボーカル・ピアノを担当する森彩乃氏は、自らの心の動きを大切にし、表現し続けることで人生を豊かにしてきました。4歳からクラシックピアノを弾き続けている森氏ですが、学生時代にロックの衝撃を受け、自ら曲を作り歌う道を選びました。
順調にキャリアを積む一方で、好きなはずの音楽が苦しくなり、自分の在り方に迷う時期もあったと言います。しかし、2023年に大病を経験したことで、「人生は何が起こるか分からない」と実感しました。改めて自分の「ワクワク」を再発見して、一つ一つの選択を悔いなく、自分がこれを選ぶんだっていうものを選び取ってほしい、そして自分自身もそのようにいきたいと語りました。
「好きだと思ってたことでも、やっぱりうまくいかないことがある。そんな時に、でも自分はこういうことをするとワクワクできるんだ、という自分の『好き』っていう気持ちをちゃんと見つめることが大事」
森氏は、失敗や不安が押し寄せた時こそ、自分を客観的に見つめ、「これをやった先に誰かが喜んでくれる」というポジティブなイメージを膨らませることの重要性を伝えました。自らの感性を研ぎ澄ませ、何に心が動くのかを知ること。それは、愛総中が育もうとしている「人生を豊かにする力」そのものでした。
5 生徒からの問いに向き合う——「失敗」と「両立」をめぐる対話

今回のプログラムでは、登壇者からの一方的な講話だけでなく、参加した生徒から率直な質問が投げかけられました。そこには、これから進路を考えていく中学生・高校生、そして保護者の方々にとっても、非常に身近で切実な悩みが込められていました。
――模試を受けるとき、失敗したらどうしようと考えてしまいます。失敗を怖がらずに挑戦するには、どんなマインドが必要でしょうか。(理工科2年生Aさん)
進学を目指す中で、模試やテストの結果に一喜一憂し、「失敗したらどうしよう」という不安にとらわれてしまう。これは多くの生徒、そして保護者が共感する悩みです。
この問いに対し、佐藤氏はまず、「失敗したくないと思う感情は、決して悪いものではない」と語りました。ロケット開発の最前線に立つプロジェクトマネージャーである佐藤氏自身も、「失敗したいと思ったことは一度もない」と断言します。むしろ、失敗を避けたいからこそ、徹底的に考え抜き、準備を重ねるのだといいます。その上で佐藤氏は、次のような視点を示しました。
「失敗した後のことばかり考えるのではなく、成功した後のことを少しでもイメージしてみてほしい。合格したら何をしたいか、その先にどんな自分がいるかを思い描くと、気持ちのバランスが取れてくる」
内田氏もまた、「自分の中には失敗という結果はあまりない」と語ったように、仮に周囲から見て失敗に見える出来事があったとしても、それは「後に成功するために必要なプロセスだった」と捉えてきたことを、森氏は、心配や不安を感じている自分に気づいたときこそ、一歩引いて自分を客観視し、「うまくいった先の姿」を意識的に思い描くことの大切さを伝えました。
このやり取りから浮かび上がるのは、「失敗を無理に消そうとしなくていい」というメッセージです。不安を感じる自分を否定せず、その上で視線を少し未来に向ける。その姿勢こそが、挑戦を支える心の土台になるのだと、登壇者たちは等身大の言葉で語ってくれました。
――勉強と、趣味として続けている音楽の両立に悩んでいます。皆さんは学生時代、どうやってバランスを取っていましたか。(理工科2年生Bさん)
もう一つの質問は、「両立」という、こちらも誰もが直面するテーマでした。学業を大切にしながら、好きなことも続けたい。その思いに対し、登壇者たちはそれぞれの実体験を交えて答えました。
内田氏は、自身が高校・大学時代、そして社会人になってからも、仕事と音楽を並行して続けてきた経験を語りました。会社員として働きながら、深夜までスタジオで練習を重ねる生活を続けた日々は決して楽ではありませんでしたが、「がんばれる時期に、がんばれるだけやった経験が、今の自分を支えている」と振り返ります。
一方、森氏は、大学でクラシックピアノを学びながらバンド活動にも取り組んでいた当時を振り返り、「自分の中で最低限守るラインを決めていた」と語りました。学業を投げ出すのではなく、「ここまではきちんとやる」と決めた上で、それ以外の時間を自分の情熱に注ぐ。その線引きがあったからこそ、両立が可能だったといいます。
佐藤氏は、この話を受けて、次のような視点を加えました。
「一つのことだけだと、人は案外持たない。勉強の合間に別のことをやるからこそ、バランスが取れることもある。今の皆さんの年代なら、二つに挑戦することは十分にできる」
勉強か、趣味か、どちらかを選ばなければならない。そう思い込みがちな中で、「両方あっていい」「自分なりのバランスを探していい」というメッセージは、参加者全員にとって、大きな安心感をもたらすものでした。こうした問いや対話、そして小さな挑戦を、日常の学びの中で数多く積み重ねていく取組が、愛総中の「チャレンジ100」です。


プログラムの後半では、Qaijffによる生演奏が行われました。
披露された1曲目は 「meaning of me」。この楽曲は、「自分は何のために生きているのか」という問いと向き合うことから始まる一曲であり、森氏にとっても長く大切に歌い続けてきた楽曲です。
人生の中で立ち止まり、自問自答する時間は、誰にでも訪れます。生徒たちがこれから出会うであろう迷いや葛藤と重なるように、会場には静かに耳を傾ける空気が広がっていました。「答えはすぐに見つからなくてもいい。問いを持ち続けることそのものが、前に進む力になる」——そんなメッセージが、言葉ではなく音楽として届けられた気持ちになりました。
続いて演奏された 「味方でいて」 も、このプログラムを象徴する一曲です。当日はパネラーの他にも、高校の教員や中学校準備員をはじめ、多くの大人がこの場に関わり、プログラムが形づくられていました。そこには、「一人で進む時間があっても、決して独りではない。人との関わりにより人は成長できる」という想いが込められており、周囲の大人も味方であるというメッセージを届けたいという願いがありました。
音楽を通して伝えられたのは、励ましや答えではなく、寄り添う姿勢でした。それは、愛総中が大切にしている「自律」と「自主」を支える、もう一つの大切な土台でもあります。
6 「自律」と「自主」:自分の人生を自分で決める力
3名のパネリストの言葉は、愛総中が目指す「自律(自ら考え、判断する)」と「自主(自分からすすんで行動する)」という教育目標を鮮やかに描き出していました。
佐藤氏が語った「自分との契約」は、困難な状況下でも外からの圧力ではなく、自らの内に定めた目標に基づいて判断を下す、究極の「自律」の姿勢です。また、内田氏が周囲の反対を恐れず、自らの意志で人生の舵を切った決断は、まさに「自主」の精神を象徴しています。
愛総中では、3年間で100のテーマを体験する「チャレンジ100」などの実体験を通じ、生徒たちが自ら「課題を発見」し、「検証」を繰り返すプロセスを重視します。パネリストたちが体現してきた「失敗を恐れず、その先のワクワクをイメージする」マインドセットは、本校の生徒たちが未知の領域に挑み続けるための、揺るぎない土台となるはずです。
7 「答えのない問い」に挑み、自律した学習者へ
森氏が語った「自分の『好き』という気持ちを見つめ直す」という視点は、本校の「知ることで世界の見え方が変わり、人生を豊かにする」という理念と深く重なります。
愛総中の学びは、単なる知識の習得に留まりません。「答えのない課題に取り組み、自分なりに考えをまとめ、発信する」ことや、「自分自身の『幸せのものさし』を創る」という考え方は、パネリストたちが大切にしてきた「自分が大事だと思えるものを見つける」という生き方と強く共鳴しています。
こうした多角的な視点を持ち合わせることこそが、本校の目指す「自律した学習者」の姿です。自分の「好き」を原動力に、自ら問いを立てて学び続ける態度は、予測困難な社会において自分の人生を自らの意志で決定していくための、一生ものの力となるでしょう。
8 未来のテクノロジストへ


プログラムの最後、佐藤氏は生徒たちへ次のようなエールを送りました。
「選択肢がいっぱいあるというのは、すごくいいこと。あらゆる可能性を自分で模索して、自分の信じる道を進んでもらいたい」
愛総中は、恵まれた設備環境を活用し、中学・高校の教員が協力して生徒一人ひとりの成長を支援します。星が丘のこの学び舎には、自らの「心のエンジン」を駆動させ、社会に新しい風を吹き込もうとする「自律した学習者」たちのための舞台が整っています。
愛総中では、こうした対話を日常の学びの中で積み重ねていきます。「来れば、来たくなる」。私たちは、自ら人生を選択し、未来を切り拓いていく皆さんを、心よりお待ちしています。

開校準備が順調にすすんでいます。
今日は校門や校舎に新しい表札がつきました。高校と同じデザインで、設置された時には記念写真を撮影している高校生もいました。

正門の様子。影もあり見づらいかもですが、2行目にあります。

校舎側面の表示です。
電話回線工事はまだ終わっていないのですが、職員室に中学校用の電話機も設置されました。中学校の電話番号は4月ころにお知らせします。

開校まで残りわずかとなり、様々な準備も大詰めを迎えています。
今日は、教室とプレゼンテーションルームに壁掛けプロジェクターが設置されました。
この他にも、給食室の備品や各教科用の教材など、様々なものが学校に届いています。
4月に新入生を迎えられることを楽しみにしています。

教室についた壁掛けプロジェクターです。授業で活用していきます。

給食室の備品です。手前にワゴンカート、棚には消毒用品などが並んでいます。

各教科の教材です。ホワイトボードには、数学で使う定規セットや国語の方眼紙、下には地球儀が並んでいます。段ボールの中身は百人一首や家庭科で使う食べ物カードも入っています。
前回は、社会と技術の準備員よりお話を伺いました。
※ 第4回 社会と技術が描く愛総中 ~体験してワクワク、成長促す~
※ 第3回 英語と家庭科が描く愛総中 ~問いかけ考え、幸せを創る~
※ 第2回 数学と保健体育が描く愛総中 ~関わり考え、興味を持つ~
5回目の今回は、愛総中準備員の理科担当Nさん・K2さんと、美術担当Dさんからお話を伺います。Nさんは愛知総合工科高校の開校当初から同校に勤務されており、K2さんとDさんは中学校教諭として勤務されています。


――入試も終わり、いよいよ開校まであと2か月となりました。今の率直なお気持ちを教えてください。
Dさん:「ワクワク」の一言に尽きます。入学の準備をする子どもたちが、新しい文具や教材を手に取って、「私、この定規買ったよ」などと嬉しそうに名前を書いている姿を想像すると、私も同じようにワクワクしてきます。私たち準備員も、準備室で真新しい教材を眺めたり、みんなで「これどうやって使う?」と触ってみたり、レクチャーし合ったりしているんです。その時の準備員の表情が、本当に明るくて楽しそうで。やはり、これから新しいものが始まるとき特有の、非常に良いエネルギーに満ちた状態にあると感じています。
K2さん:そうですね。これまでは子どものいない中で企画を進めてきましたが、実際に子どもたちが加わることで、それがどう形になっていくのか楽しみです。説明会などを通して、すでに特定の分野に関する興味関心や知識を持った子どもたちが集まってきていると感じています。そうした子どもたちと私たち教員が交わることで、お互いに成長していける環境ができているのではないかと感じています。自分の知らない世界を子どもたちから教えてもらい、教員自身も成長できるのではないかという期待があります。

Nさん:私はお二人とは少し違った視点なのですが、実は愛知総合工科高校の開校当時を経験しています。その時は、開校前の準備にはかかわっておらず、開校1年目から化学の教員として勤務しました。そのため、高校の教育理念の理解を深めるのと同時進行で、4月から授業を行ったため、「工業高校で普通科目の理科に何ができるのか」という不安に加え、物品もカリキュラムもどうなっているか分からない、まさにゼロからのスタートでした。正直に言いますと、普通科出身の教員が工業高校に来て、新しい環境・文化で、「とにかく考えて即実行する」ような、手探りの状態でした。
――それは壮絶なスタートでしたね。今回は違いますか?
Nさん:全く違います。今回は、私を含め準備員みんなで積み上げてきた「自律・自主・好奇心」という確固たる教育理念を1年前から共有できています。教科の数が限られ、小規模であるからこそできることだと思います。そして、その理念に共感し、自分自身も入学生のような新鮮な気持ちで、「この学校でどんなことができるだろう」と期待しています。生徒の将来や人間形成に関わる大事な部分に携われることへの前向きな気持ちでいっぱいです。自分自身も変わらなければいけない部分はあると思いますが、生徒と共に変化し、成長したいと思っています。
――皆さん、期待と楽しみで胸がいっぱいという様子ですね。では、理科としては、どのような学びを提供したいと考えていますか?

K2さん:私は、理科を学ぶ意義は大きく二つあると考えています。一つは、自然現象を知ることで「世界の見え方が変わる」ということです。今まで何気なく見ていた空や星も、その仕組みを知ることで全く違ったものに見えてくる。知ることで視座が高まり、違う切り口で世界を見られるようになる。それが理科を学ぶ面白さであり、人生をより良くすることにつながると思います。
――もう一つは?
K2さん:知識そのものよりも「考え方」や「思考の技」を身につけることです。例えば、実験でデータロガーなどの新しい機器を使う際、単に使い方を覚えるのではなく、「なぜそれを使うのか」「どう分析すれば探究につながるか」という思考のプロセスを大事にしたいと考えています。理科を通して学んだ「見方・考え方」は将来絶対に役に立ちます。例えば、ワープロソフトが変わっても文章作成の論理が変わらないように、プログラミング言語が変わってもアルゴリズムの思考は変わらない。このように道具が変わっても対応できる「土台」を作りたいのです。
――工科高校にできる附属中学校だからこそ、その「思考の技」が重要になるのでしょうか?
K2さん:その通りです。将来的に専門的な理工学を学ぶ多くの生徒たちにとって、ただ知識として「やり方」を知っているだけでは不十分です。公式を知っているだけでなく、それをどう使うか、どう自分で思考するか。そうした汎用的な力を、中学校の理科でしっかりと養いたいと考えています。
Nさん:私も同感です。加えて、理科では原子や分子など「目に見えないもの」を扱いますが、それを言葉やモデルで説明できる力は、将来エンジニアとして見えない現象を扱う際や、他者に概念を伝える際にも不可欠な力になるはずです。実は、工業科の先生方の話を聞いて驚いたことがあるんです。ものづくりにおける安全管理一つとっても、挨拶の声の大きさから徹底されています。それは単なる精神論ではなく、「工場では機械音が大きいため、声がかき消されないように大きく発声する必要がある」という、命を守るための合理的な理由があるんです。
――挨拶一つにも、科学的・合理的な理由があるんですね。
Nさん:そうなんです。「なぜそうするのか」という背景や理由を知ることは、まさに理科的なアプローチです。そうした「理由」を含めて理解し、説明できる力を育みたいですね。高校生がスピーチなどで自分の言葉でしっかりと語れるのは、そういった背景理解があるからだと感じています。中学生にも、現象の背後にある理屈を面白がりながら学んでほしいですね。
――専門知識の土台となる「思考の技」や「表現力」を磨くということですね。では、美術についてはいかがでしょうか?

Dさん:私はあえて「鑑賞」に力を入れたいと考えています。ものづくりにつながる学校なので「作ること」は当然行いますが、料理に例えるなら、美味しい味を知らなければ美味しい料理は作れませんよね。「味わう」経験、つまり鑑賞を通して、先人が作ったものや級友の作品、本物に触れることで、「自分はどう作りたいか」というゴールのイメージを持つことができます。
――ものづくりにつながる学校だからこそ、作る前の「味わう力」が大切だと?
Dさん:はい。自分の知識や経験だけでは到達できないゴールを知ることで、そこから逆算して「何が足りないか」「どうすればいいか」を考えることができます。今の技術教育において、ともすれば「作らせて終わり」になりがちな部分に対し、美術が「良さを知る」「味わう」部分を担うことで、結果として質の高いものづくりにつながると考えています。例えば、料理で塩加減や焼き加減を調整するように、「ここはもっとこうしよう」「次は砂糖を入れてみよう」といった試行錯誤のプロセスを、味を知った上で学んでほしいのです。
――なるほど。「良いもの」を知らなければ、そこを目指すこともできないわけですね。
Dさん:その通りです。
Nさん:私自身、絵を描くのが得意なわけではありませんが、美術館などで作品の背景や作者の意図を知ると、「なるほど、だからこういう色使いなんだ」と深く納得でき、見え方が変わります。
Dさん:私は、美術教育の究極的な目標は「人生を豊かにすること」だと思っています。例えば、毎朝ネクタイを選ぶ楽しみや、街中のコンクリートの打ちっぱなしを見て「面白い表情だな」と感じたり、夕焼けを見て「綺麗だな」と思えたりする。そんな日常のふとした瞬間に美しさを感じる感性は、その後の人生観を大きく変えるはずです。
――理科も美術も、工学やものづくりの質の向上に直結する視点がありますね。
K2さん:お話を聞いていて、理科と美術は似ているなと思いました。理科も「知ることで見え方が変わる」教科です。背景にある理論や、自然の法則を読み解くことで、これまでただの現象だと思っていたことが意味のあるものに変わる。その知的好奇心は、教科を越えて共通していますね。
――理工系の興味を持って入学する生徒が多い中で、あえて多様な教科を学ぶ意義をどう捉えていますか?

Dさん:理工学的な興味に特化している子こそ、中学校という義務教育の段階で、美術や他の教科に触れることに大きな意味があると思います。一度視野を広げ、自分の専門外の領域に目を向けることで、結果として自分の武器が強化されたり、新しいヒントを得たりすることができるはずです。「美術は苦手だな」と感じたとしても、それもまた一つの発見であり、成長です。
Nさん:そうですね。失敗も含めて多様な経験をしてほしいです。社会に出れば、自分の経験則だけでは対応できないこともあります。たった一つの成功例しか知らないよりも、中学校での「チャレンジ」と「失敗」、そしてそこから「なぜ失敗したのか」を考えて改善していく経験が、将来社会で学び続ける力につながると信じています。
Dさん:学びの過程には矛盾があることもあると感じています。人生を豊かにするための勉強なのに、それで苦しんでしまうこともある。だからこそ、この学校では「探究」や「多様な経験」を通じて、学ぶこと本来の楽しさと価値を再発見してほしいですね。
K2さん:もし理工学的な興味が途中で変わったとしても、それはそれで素晴らしいことです。重要なのは、一つのことに没頭する経験や、多様な視点を持つこと。それが人間形成につながると思います。私たちの想像を超えて、生徒たちがまだ誰も拾っていないような「ヒント」や「種」を見つけ、それを理工学的な視点と掛け合わせることで、新しい価値を生み出してくれるのではないかと期待しています。それが、誰も見たことのない「新しい風」になる気がします。
――専門性を深めるためにも、一度視野を広げ、自分自身を「鑑賞」し、世界を多角的に捉え直す。そんな知的な探究が愛総中で展開される予感がしました。私たち準備員も、ワクワクしながら、新しい学びの最終準備を進めています。愛総中の理科・美術の授業についてお話しいただき、ありがとうございました。
Nさん・K2さん・Dさん:ありがとうございました。
合否の確認はこちらのページをご覧ください。
公開期間は終了しました。
【合格された皆さんへ】
合格者の保護者は、令和8年1月26日(月)及び同年1月27日(火)の9時から15時までの期間内に、以下の書類を整え、愛知総合工科高校事務室(正門入ってすぐ右手)にご持参ください。
※学校からお渡しする書類や説明があり、1人あたり5~10分程度かかる予定です。そのため、受付状況によってはお待たせすることがあります。時間に余裕をもってお越しください。
その際、受検者本人の立会は求めません。なお、上記の期間に「入学確約書」が提出されない場合は、入学の意思がないものとして判断させていただきます。
②受検票及び保護者の身分証明書(運転免許証等)
③については、以下のファイルをご確認ください。
①~③はすべての方にご提出・提示をお願いします。
※④は、出願時に登録した保護者とは別の方が来校する場合(例:入学願書に父親の名前を記載したが、母親が入学確約書を提出する。)にお持ちください。
※①・④については、愛知県教育委員会のWebページからExcelファイルをダウンロードいただき、入力したものを印刷していただいても構いません。
【入学確約書提出後の手続きについて】
〇1月30日(金)までに、居住する市町村の教育委員会(名古屋市在住の場合は居住する区役所または支所)に合格通知書を持参し、「愛知県立愛知総合工科高校附属中学校に進学する。」ことを申し出てください。
〇2月14日(土)の入学説明会に、受検者と保護者1名で参加してください。
〇3月1日(日)ころまでに、制服取扱店にて、制服の注文と採寸を行ってください。
※注文の受付日程は販売店によって違います。詳細はこちらのページからご覧ください。
【合格を辞退される場合】
令和8年1月26日(月)及び同年1月27日(火)の9時から15時までの期間内に、愛知総合工科高校に合格辞退届をご提出ください。
※合格辞退届は愛知県教育委員会のWebページからダウンロードしてください。
合格者は、1/23(金)の10時頃に、愛知県教育委員会Webページで発表されます。
合わせて、本校 Web ページにて各種お知らせ(「入学確約書の提出について」「食物アレルギー調査」等)を掲載しますので、必ずご確認ください。
また、二次選抜合格発表後、合格者の必要な手続きについて、以下にお示しします。
1 「入学確約書」の提出
提出期間:1/26(月)及び1/27(火) いずれも9時から15時まで
入学確約書を提出いただいた方に、「合格通知書」と入学説明会の案内をお渡しします。
○やむを得ない場合を除き、提出されない場合は、入学する意思がないものとして取り扱います。
○合格を辞退する場合、上記期間に「合格辞退届」を学校に提出してください。
※出願申請で登録した保護者以外の方が入学確約書を提出する場合(例:出願申請の保護者欄に父親の名前を入力したが、母親が確約書を提出するとき)は、「委任状」を合わせてお持ちください。
2 市町村教育委員会への届け出
1/30(金)までに居住する市町村の教育委員会(名古屋市在住の場合は区役所または支所)に合格通知書を持参し、愛知総合工科高校附属中学校に入学することを申し出てください。
3 入学説明会に参加
2/14(土)の午前中に愛知総合工科高校にて説明会を行います。入学者本人と保護者1名の参加をお願いします。詳細は入学確約書の提出時にお渡しする案内をご覧ください。
【2次選抜(面接)を受検した皆さんへ】
合格辞退により欠員が生じた場合、2次選抜(面接)を受検し、合格者とならなかった受検者より、補欠合格者を決定します。
補欠合格者の保護者に対し、以下の期間に、出願時に登録いただいた電話番号に連絡し、入学の意思を確認させていただく場合があります。
【期間】令和8年1月26日(月)から同年1月30日(金)
【時間】9時から17時
「052-788-」から始まる番号からの着信には、ご対応いただきますよう、よろしくお願いいたします。
【入学者選抜を受検した皆さんへ】
保有個人情報の閲覧については以下のファイルをご覧ください。